かつてトレンディ・ドラマの帝王と言われた男の熱愛が騒がれている。 その手のドラマがもてはやされていた頃、あまりの現実感の無さに 興味を持つこともなく、ほとんど目にせずスルーしていた。 その後、帝王からコメディアンに主役の座が代わり BGMにサザンが流れるようになってもとくに興味はなかった。 そう、なかったはずなのに思い返せば私にも酸っぱい古傷がひとつ。 「別れる時は真っ白なウサギを置いていくよ。 私の代わりに目を真っ赤に腫らしてくれるだろうから。」 付き合っている最中からそんなセリフを吐き 最後に男の部屋を出る時、小さなぬいぐるみをこっそりと テーブルの上にちょこんと置いて出た。 まさに、こんな感じのウサギだ。 どうせなら生きてるやつを置いてくれば良かった(^^; |
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